表札物語(1)「表札は鼻」

シーサーの顔の表札

私たちの工房で作っている製品の中で重要な位置をしめるものに、焼き物の表札があります。
よく「玄関は住まいの顔」だと言われます。それでは玄関にある表札は、顔のどの部分にあたるのでしょうか?
私は「鼻」ではないかと思っています。住んでいる人の息づかいが感じられるけれど、口(入口)ほどうるさい存在ではなく、静かに顔(玄関)の中央あたりにおさまっています。
それぞれの顔(玄関)にピッタリの表札を探すのも楽しみです。
写真は、シーサーをかたどったユーモラスな表札です。中国から渡来した獅子(しし)のことを沖縄ではシーサーとかシーシとか呼ぶようになったそうです。
この表札の鼻は、文字通り「ししばな」ということになりますか。

川田美術陶板のトップページへ